今日は練習場に行くのをおやすみし、家でたまった事務作業や
読書や料理をして、生徒さんはひとりだけ教えて体を休めて
いました。
親知らずの抜歯をしてからもう1カ月以上になりますが、
まだトラブルが続いていて、なんだか疲れやすい気がします。
昨日は、細く長くお世話になっているホメオパシーの先生の
コリーネさんに電話して、レメディーやハーブティーを紹介して
もらいました。
まだまだ体は本調子ではないみたいです。

昨日、エンジニアのDaanくんから、ファーストエディットを
もらいました。初めてのソロCDの音源です!
体調を崩し、予定されていた録音日程をずらさざるを得なくなり、
それでも熱の下がらない中、録った音です。
これまで何度か、ソロのCD録音のお誘いはあり、セッションを
実際に組むところまでも行ったのですが、自分の納得行く
音が録れなかったり、コンセプトがあわなかったりと、ご縁が
ありませんでした。
でも、やっと、いろいろな条件がマッチし、2010年にショパンを
大好きなプレイエルのピアノで録ることができました。
ショパンが弟子たちに言い続けたことのひとつに、歌うような
カンタービレなタッチ、というのがあります。
実際にプレイエルを持ち、毎日触れる生活をするまでは
分からなかったことですが、ねじふせることなく、自然に
プレイエルを歌わせることの、なんとむずかしいことでしょう。
不必要な力、少しでも押しつけるタッチには、プレイエルは
頑固なまでの抵抗を見せ、響くのをやめてしまいます。
その頑固さに必死で対抗しようと頑張れば頑張るほど、
音は伸びないわ、ニュアンスは出ないわ、ふくよかだったはずの音は
木片を叩いたような乾いた響きになってしまい、弾き続けることが
憂鬱になるほど味も香りもない音になってしまうのです。
そんな何年間を過ごし、何度も”もういやだ!”とキライになった
プレイエルですが、その間わたしは多くのことを学び、今では
ほんとうに大好きになりました。
うちに来てくれてどうもありがとう、と、このご縁に感謝しなければと
思います。こんな素晴らしい楽器との出会いがあるというだけで、
幸運だと思うのに、そばに置いてその音と過ごせるのですから、
ほんとうに自分は幸せ者です。
この楽器のおかげで、修復してくれたエドウィン・ボウンクさんや
技術者のハンス・クラマーさん、日本に置いてあるわたしのフォルテピアノ
を作ってくれたヘラート・タウンマンさんからいろんなことを学びました。
メカにも強くないけど図形に弱いわたし、技術的なことは何度も
説明してもらってやっと5回目くらいに理解する程度ですが、
こんな私に辛抱強く何度も何度も説明してくれて、ほんとうに有り難い。
人間同士だから、いつもいつも付き合いが簡単にいくことばかりじゃないけれど、
そういうことも含めて、ユニークで貴重な経験をさせてもらっていると思います。

そんなふうにスローに成長している自分の、ここ一年あまりの感じ方が
つまったアルバムになりそうです。
来月2日の川越でのコンサートでは、アルバムからの曲をたくさん
弾きます。