ハーグは朝からの警告どおり、雪模様。。。
どおりで冷えるはず。

数年前から、母校のハーグ王立音楽院とアムステルダム音楽院の
フォルテピアノ科の試験の審査官をやっています。
今日はハーグでした。

ハーグのフォルテピアノ科には、ふたりの先生がいます。
Bart van Oort(バート ファン オールト)さん
―あ、バルト、と発音する人もいるかな。
と、
Stanley Hoogland(スタンリー ホッホランド)さんです。

学生時代、わたしはスタンリーの弟子でした。
今は連弾のコンビを組んでいっしょに演奏したり、
家族もいっしょになってぐだぐだゆったり過ごしたりもします。

ハーグの審査は、学生の演奏を聴いたあと、審査員全員がコメントを
自由に言い合います。
そのときに、その生徒のバックグラウンド(以前に学んだ楽器のこと:
モダンピアノなのかチェンバロなのか)や、担当教師がこの一年または
半年の成長についてどう感じているか、なども話されます。

入学してきたときに、割と形になっているなと思われる学生でも、
成長が見られなかったり(それにはいろいろな理由が考えられますが)
成長しようとする意思が見られなかったり、などなどが演奏に現れて
いると、評価は低くなり、コメントは辛くなります。
また、もうひと頑張りすれば良いところまで行くのに!と思わせる演奏
だったりしても、辛いコメントが続出します。
その日の演奏の出来不出来もそうですが、そこから透けて見える
彼・彼女の考え方や、フォルテピアノ専攻生としての誠実さも
審査の席では議論になります。

やはり、パートタイム フォルテピアニスト ではない演奏家、
(マルチタレントであっても)心からフォルテピアノを理解しようと努め、
愛する人材を育てたい、という気持ちがどの先生方にも
あるのだと思います。

他の先生たちの意見と、
自分が実際口に出してコメントした内容を比較することは、
練習したり演奏会を聴くだけでは得られない勉強になります。

教師歴としても、人間歴としても うんと上の先生たちの意見と
その言い表し方、表現の仕方は、とても深く、心に響くものがあります。

自分が学生でいるときには、ちょっとキツイ言い方で言われると
そこばかりに頭が行ってしまって、肝心のメッセージを受け取れて
いなかったようなことも、今となると分かるなぁ、、、という感じです。

歳をとるのもいいことかもしれません!

しかし、若いパワーと枯れた知性?を合わせ持つことができれば
もっといいのになぁ!

なんて、午後早い時間なのにくら~~いハーグの空の下を
歩きながら、思った日でした。

では、先日の雪の日。
snow

鳥さん会議の模様を最後にどうぞ。
snow 2
”ここの運河は凍ってなくて泳げるわよ~”

snow 4
”ってか、氷の上に雪って、歩きにくくない?”
”あーーブルブル”


近所のチーズ屋さんの店先。
snow 3

雪化粧のマジックにかかると、見慣れた街並みも、まるで
違ったものになりますね。
自然ってすごい。。。