そういえば。という書き出しが続いているような気がいたしますが・・・

月刊誌ムジカノーヴァさんの、レッスンしましょ というコーナーに
ときどき書かせていただいているのですが、
松戸でピアノの指導者さんたち対象のセミナーをやったんでした。
6月のことです〜
ムジカノーヴァ ブログ

先生方の真剣なまなざしの中、プレッシャーを感じつつ、でも、
もう自分の知ってること以上のものは出せない!と開き直りながら(?!)
古典派らしさとは、について
2時間いろいろお話しました。 

質問コーナーで、ある先生から、
「古典派とロマン派を分ける表現上のボーダーライン 」について
訊かれました。
「古典派の曲を演奏するとき、”その弾き方ではロマン派のようだ”、と批評されることが
あるが、 どう弾いたらロマン派になってしまい、どう弾いたら古典派らしいと
言えるのか。」
という主旨のご質問でした。

正直、答えに窮してしまいました。

こんなふうに、あんなふうに、と、弾いてお聴かせすることは 出来ても、
論理的に、こうやったらダメ、こうすればオッケー、というような
明快な答えを提示することができませんでした。
・・・そもそも、白か黒か、というような、単純な答えを用意することは
できない問題なのかもしれません。
それなら、それはそれで、自分の言葉ではっきり、明快に、説明したいと
思うのです。
以来、教えながら、演奏しながら、お茶を飲みながら、思い出すたびに
考えています。

いつか説明下手のわたしなりの、言葉での説明ができるようになったら、
みなさんの前でお話しし、ご意見を訊いてみたいと 思っています。
 ・・・そのときに、あのとき松戸で質問なさった先生が
いらしてくださるかどうか・・・・・
 
こうして考えてみると、ほんとにコンサートでもセミナーでも電車で隣り合ってしゃべるのでも、
一期一会の真剣勝負ですね! 
だって次の出会いがあるかどうか、わからないんですもん。 

やっぱり一瞬一瞬を大切にしなきゃいかんなと、思います。
おやすみなさい。