平井千絵 フォルテピアノだより

フォルテピアノの音色に魅せられ、オランダ留学→演奏活動開始、住むこと10年以上。2012年春に帰国しました。フォルテピアノ(現代ピアノのご先祖さま)奏者、指導者として活動しています。所属事務所ムジカキアラ http://www.musicachiara.com ラーノ音楽教室 http://atelier-rano.jimdo.com/ラーノ音楽教室/講師紹介/ 東海大学芸術学科非常勤講師

music オランダ、EU

審査行ってきます

久しぶりに雨のハーグです。
昨日までの美しい晴天はどこへ。

午後からハーグ王立音楽院フォルテピアノ科の審査に
行ってきます。bachelorの修了試験(masterへの進級試験
を兼ねています)がふたり、master年次リサイタルがひとり。
点数がつかないリサイタルは、こちらも演奏を”楽しむ”モードで聞くことができますが、
試験、それも修了や進級となると、背筋がぴっと伸び、自然とコワイ顔になっていることでしょう。
うーん、それでかつての試験会場では いや~~な雰囲気を感じたのか。
ハーグの審査方法ですが、演奏を聞き終わると、わたしたちは別室(!)へ移動し、点数をつける必要のある試験の場合は、まず点数をつけた紙を審査委員長の先生に渡します。それから審査員一人一人が、順番にコメントを言っていきます。
全員で確認しながら点数とコメントのまとめをしたところで、学生さんを
お呼びし、審査内容のサマリーが学部長から伝えられます。
詳細は担当の先生から聞いてくださいね、という決まり文句で終了。
となるパターンが多いです。

さぁ今日はどんないい演奏が聴けるでしょう?!
みんながんばれーーーっ!!!

スタンリー・ホッホランドさんとの連弾

前回に引き続き、youtube のリンクを載せてみます。
音が悪いのが残念ですねぇ・・・
楽器はスタンリーご愛用の素っ晴らしいベーム(1824)で、
こんなはずじゃないのですが。
(わたしも鈴木秀美さんとのデュオのCDで使わせてもらって
おります)

髪型がぶたのしっぽみたいだとか、そういうことは勘弁してください。
<(_ _)>
当日は、ハーグから愛車(折りたたみ自転車)で会場まで
行こうとしていたのですが、雨がかなり降っていたため、
ご近所のTさんに結局車で送ってもらいました。
それでも、かなり雨にぬれて、そのまま教会でリハーサル
して、開演 数時間前にやっと鏡を見たら、ありゃーーという
状態になっていました。
くせっ毛の自分、鏡もトイレもない教会で、直前にどうにかしよう
にも、どうにもできない。。。。ということで、

しばりました。

が、あとでビデオを見たら、ひどい髪型に・・・びっくり。
軽いめまいを覚えました。後悔先に立たず。

と、音楽以外の話はこれくらいにして、スタンリーの若々しい
プリモ、シューベルトを聞いてください。

教えたり教えられたり

今日は、新しいピアノの生徒さんがうちに来ました。
日本の公演などでオランダを数週間空けることが頻繁にある
自分は、定期的に教えられないため、それでも構わないという
大人の生徒さんや、数人のお子さんのみ教えています。

今日のDさんは、10年間ピアノを習っていましたが、
高校入学から社会人になった現在まで、時間が取れなくて
すっかり遠ざかっていたのだそうです。
いつかピアノをまた弾きたい、とずっと思い続けていた
のだとか。
それでつい最近、ピアノが懐かしくなり、アップライト
を購入。クレメンティが好き、というびっくり発言
(ショパンやモーツァルトを挙げる方が多いかな)のあと、
初見で少し弾いてもらいましたが、なかなかのもの。
これで10年以上のブランクとはすごい。
指は完全に寝ちゃっているけれど、とっても素直な弾き方で、
自分の音が聞けている様子。いいですねぇ~~
小さい頃はご家族の仕事の関係で、EU内だけでなく、
アジア、アメリカ、と転々とし、ピアノの先生もしょっちゅう
変わったのだそう。
彼女がさまざまな国の様々なピアノでレッスンを受けたことに
なんとなく想いをめぐらせながら、曲選びをし、チェルニーの
ちいさいソナタを練習してきてもらうことに。
私と好きなものが似ていて、嬉しい。
プレイエルが楽しそうに鳴っているのを聞いて、幸せな
気分になりました。
音楽は弾き手聴き手のお互いを幸せにするから、すごい。

10月17日(土)には、三重県四日市市で、
ハイドンのピアノ曲の解釈と演奏
というお題で講座をすることになりました。
フォルテピアノ、神奈川から持って行きますよ!
内容は練っている最中で、取り上げる範囲の中心をどこに
定めるか、ちょいと迷っています。
四日市の音楽好きな方たちに、フォルテピアノのなにかを
伝えられれば、それがハイドンの音楽の理解や
興味のきっかけにつながりますように・・・。

初めて訪れる四日市・・・「なが餅」をぜったい買って
帰ろうとたくらんでいます!!
おいしいんですよ~~~

ボーヌ 続編2

リハ1日目。到着後すぐ、11時から始めて、19時まで
休憩なし!
すごいなぁ・・・・本気で歌いっぱなしです、彼女。
歌の人はのどが命ですよ、命!
すごいスタミナだし、いい歌い方をしているんだろうな。
(と想像)
わたし、・・・童謡でやっとこさです。


晩御飯は、マリアさんファミリーの宿泊する一軒家で、
お友達ファミリーもいっしょに、にぎやかにお食事。
10歳のお嬢さんたちより、身長が低かったわたくし・・・
(つまり、一番背が低かったということ!)

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ここには料理中の男性陣が写っていませんねぇ。
お子さんたちもわいのわいのと、寸劇まで飛び出して、
2匹のワンちゃんも大興奮。

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マリアさん疲れているはずなのに、わたしにお風呂を
すすめてくれたり、気遣い120%・・・。うるうる・・・

はい、ではここで、ボーヌの町並みをしばしお楽しみください。
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また続くのであります

あ、昨日のメデアの話ですが、メデアは魔術を使って
心変わりした夫の気を向けたり、はたまた命を奪ったり、
まぁいろいろコワイ魔法が使える女として描かれるの
ですね。
ギリシャ神話のお話ですから、はい・・・。

ボーヌ 続編

ボーヌではネット環境がいまいちで、更新できなかった
分(コンサート前日と、コンサート後に書いたもの)を
分けてアップしたいと思います。

ではではまずはコンサート前日の分から・・・

パリを経由してどきどきしながらボーヌの町に到着。
…暑い。
真っ青な空。この青さはフランスなんだよなぁと思いながら、
こころは、いったいどんな楽器で弾くことになるのだろうかと
いう不安でいっぱい。
照りつける太陽の下をサングラスも帽子もなく、歩く。
リハーサル会場は、本番の会場のHotel Dieuの中にある一室。
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ぐるっと回っても1時間かからないくらいちいさいボーヌの町、
いちばんの見どころの一つオテル・デュー。
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入口を入って、案内されるまま中庭に出ると・・・
鮮やかな屋根の色が目に飛び込んでくる。
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↑↓実はこの写真を撮ったのは、コンサート直前です(この空の
色に注目!いかにもMedeaが出てきそうでしょ・後述)
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強い日の光が、ますますタイル(瓦?)の色をまぶしくさせて
いる。

さっそくどうぞ、と通された部屋にはイタリアンのチェンバロ。
それほど悪くはなくてほっとするけれど、予想したとおり
調整がぜんぜんされていない。はぁーとため息。
とにかく時間がないので、楽器とおともだちになれるように、
心を落ち着けて弾き始める。
ほどなくしてフォルテピアノも到着。
こちらも、悲しいかな、予想通りのひどい状態。
なんでかなぁ・・・どうして楽器をかわいがってあげないんだろう。

今回の歌はすべて、想いがかなわなくて狂ってしまった女の話。
狂女Medeaのお話は、多くの作曲家に好まれ、名作が数多く
生まれました。
(学生時代、Benda作曲のメロドラマをドイツ人のソプラノの
子と演奏しました。メロドラマでは、歌い手は歌わず、台詞を
語ります。)

マリアさんと女同士、意見を戦わせながら、楽しく激しくリハ!
われら同性として共感するところは大いにありますので、
チカラが入るというものです!(んまぁ、コワイ!)
もっともっと、激しく、ドラマティックに・・・!!
マリアさんのエネルギーはとどまるところを知りません。
そしてそれが、すべて音楽への愛のために使われているのです。
自分を良く見せるため、とか、カッコつけるためではないのです。
それが、ずん、と伝わってくるから、わたしはもっともっと
努力したくなる。
彼女の求めているものをいっしょに見たくなる。
彼女にもっと、輝いてほしくなる。

つづきます
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