平井千絵 フォルテピアノだより

フォルテピアノの音色に魅せられ、オランダ留学→演奏活動開始、住むこと10年以上。2012年春に帰国しました。フォルテピアノ(現代ピアノのご先祖さま)奏者、指導者として活動しています。所属事務所ムジカキアラ http://www.musicachiara.com ラーノ音楽教室 http://atelier-rano.jimdo.com/ラーノ音楽教室/講師紹介/ 東海大学芸術学科非常勤講師

ひとりごと

ツイてないこともある アムスで盗難

お久しぶりです。
あのことやこのこと、いろいろ書こうと思っているうちに、
めちゃくちゃツイてない出来事がありました。
でも、ある意味幸運だったとおもいます。

何かと言いますと。

お金を盗られました!

オランダ在住の方、旅行される方が、こういう犯罪のパターンも
あるんだ、と知っておいていただけたら、という気持ちから
ブログに書いておこうと思いました。

アムスの練習場でのことでした。土曜日で、人気も少なく、
静かに練習できていました。
ちょっと休憩、と、
廊下側のドアを少し開けて、換気しながら、本を読んでいました。

すると、廊下から急に、男性が入ってきました。
シェアメイトのギター製作家、Ramiroさんとは全く別のひとです。

その人(どろぼう)はずんずん部屋の奥に入って行き、ちきしょー、
みたいな汚い言葉を出しながら、Ramiroの大事なギターを
壁からどんどん外しだしたのです。
もうびっくりしながら、”なにやってるんですか、アポを取って
ここに来たんですか、ちょっとすみません”みたいなことを
必死で話しかけても、次から次へと壁に掛けられたギターを外すことを
その人はやめないのです。

そのうち、”彼はどこだ!””今日はいつ来るんだ!”
”ここに来ればギターを買えると言われて来たんだ、
ギターがすぐ必要なんだ、彼はどこか“などと
言い出しました。
何が何だか分からないうちに、必死で対応していると、急に
態度を和らげ、”あぁ自分はもしかして勘違いしたのかもしれない、
申し訳ない、怖がらせてしまって申し訳ない、”などと言いながら
握手まで求めてきました。

そして、部屋をやっと去って行ったのですが、廊下近くのわたしの
ピアノの上に置いてあったバッグが開いていて、お財布が出ていました。
その瞬間、あっ、やられた!と思い、お財布の中身を確認すると、
現金だけが抜き取られていました。
カード類はすべて無事でした。。。
その日は普段より多めに現金を持っていたので、
落ち込みましたが、貴重品、命、そういうものが無事だったことに
感謝するべきなんだと思いました。
すぐに警察に電話し、たいへん不愉快な電話の対応に耐え、
しばらくして6人くらいゆる~い感じの警官さんたちが到着したけれど、
けっきょく防犯カメラにも写ってないし、現金は”幾ら盗られた”という
証明ができないものだから、警察リポート(って言うのかな)も
作らない、と言われました。

けがもなく、命も無事で、IDも盗られずに、たしかに盗難の中では
ラッキーなパターンでしたが、芸術家のアトリエが多いこの
集合ビルディングの中に、そういう意図を持った無頼漢が入ってきて
うろうろしているという事実が気持ち悪くて、なんだかいやーな
気分になってしまいました。

10年前にアムスでお見事、というほかないスリに遭って以来、
2度目のオランダ盗難体験でした。

次はもっといいニュースをアップします!

オランダは豊かで比較的安全な国ですが、どこにでも危険は
潜んでいるので、油断しないよう、気をつけようと思いました。
練習場を変えることを本気で検討中で、ハーグ付近で必死に
探しています。
絶対安全な場所を見つけます!

わたしの10分間

今日は雨の日曜日。昨日は信じられないくらいの晴天。
日本の秋晴れのようだった。
運動会のころの空って、こんな感じだったっけ、とふと
思い出す。

アステルダムでの練習場に向かうフェリー、たった10分足らずの
乗船(なんて大げさな)だけど、毎回、いいなぁと思う。
このことを毎日する意味のために借りた練習場だったのかなと
思ったり。
船に乗ると、みんな進行方向を向くでしょう。自転車を抱えて、
行き先をじっと見ている。みんな。老いも若きも。そういう
みんなの顔に、朝日や夕日や夜のぼおっとしたネオンが当たる。
携帯からSMSしてる人、たばこを吸ってる人、風が強いわねぇと
言いながらジャンパーのフードをかぶりなおしてるおばあさん、
英語もけっこう聞こえるこのちいさな青いフェリー。
行きは、よし、みんながんばってるな(この辺が日本人のわたし)、
わたしもガンバルゾ。
帰りは、みんなそれぞれ何か思いながらおうちに帰るんだな、
おつかれさまでした(これまた日本人のわたし)、って勝手に
心の中でつぶやきながら、わたしの大好きな10分は過ぎて行く。

 

イケてない日もあるのだろうか

ほんとうに今日はなんというか、だめな一日だった。
昨日とのコントラストが大きすぎる。

昨日は、クライマックスシリーズで、初めての野球観戦、初めての
東京ドーム体験に、心身ともに爽やかになったあと、キラキラ輝く
おねえさまに、キラキラ輝く爽やかなおにいさまをご紹介いただいた。
おにいさまのステージに伺ったことのないわたくし、本日舞台が
あると伺い、”行きますーっ!”と叫びかけたところ、チェーホフの
ワーニャ伯父さんを西御門サローネに観に行くことにしていたことを
思い出し、
あ”ーー!!
と、濁点付きの叫びにとっさに変換したのでありました。

ところが、ですよ。今朝起きたら、背中と首が…いたい。
動かない・・・んです。
しかも熱っぽい。
仕方なく予定していた観劇をキャンセル。
来週日曜日に弾く西御門サローネでの、20人限定という
貴重なお芝居だったので、電話連絡してキャンセルの旨、お伝えする。
あぁーーーーーーーーーーーーーー残念すぎる!!!
昨日、ラスト一枚のチケットをゲットした矢先に。
わたしのせいで席が一席空いてしまったかもと思うと、
ほんとうに申し訳ない。
あの里見とん邸でチェーホフ・・・素晴らしかったことでしょう!
あぁ・・・あ~~

夕方はほんとうに何もできず、母と餃子を作ったのみ。
なんだ、今日という日は!!!

これ、本番一週間前でしょ?!

と、自分に脅しをかけてみるけど、動かない首は動かない。
久しぶりのビール2杯がいけなかったか。
応援歌も知らないくせに、ドームでメガホンではなく
手を叩きまくっていたのがいかんかったか。

フォルテピアノを調律しただけで、汗びっしょりになる。
しょうが湯を飲んで寝ます。

ご近所さん

いくらフォルテピアノだと言っても(=現代ピアノに比べて
音が細いと言っても)、ご近所さんに対してはいつも申し訳
ないなぁと思っています。
ご想像の通り、練習のとき出す音は、けっして美しくない。
何度も同じところを繰り返す、ミスしやすい個所を拾って
ゆっくり、速く、片手だけ、移調してみる、単純化してみる、
バランスを変えてみる、などなどいじっているときの音は、
さぞや人をイライラさせるものだろうと想像します。(汗)

お隣さんカップルがアフリカに引っ越すことになった。
わたしの練習を、テレビを止めて聴き入っていた
というから、赤面してしまう。
贅沢な時間をありがとう!って、いやいや、そんなこと
言われちゃったら、日本語でだってなんて言っていいか
わかんないくらい、恥ずかしくて恐縮ですよー!!!
今の家のご近所さんたちは、みんな素晴らしくいい方たちで、
引っ越しパーティのときもとても楽しかったし、通りで会って
だべったり、おすそわけしたりされたりと、とてもいい感じ。
家具を貸しあったり、果物をもらったり。
次に入る人も、私の騒音を気にしない人だといいなぁと切に
願います。
最近、リストをさらっていますからなおのこと・・・・・

来週から、チェロのジェニファーとの初めてのリハーサルが
始まる。彼女は、約7年前にハルシオンアンサンブルが
参加した若いアンサンブルのためのワークショップのコーチ
として知り合った。
メンバーがまだ全員20代だったころ、年齢の近い彼女とは
休み時間おしゃべりしたりしたけど、実はすっかり忘れて
しまっていた。
それが、何年も経って突然の電話、
“何か一緒にやりましょう!”
・・・光栄です。
がんばらなきゃ、期待に添えるように。あぁぁぁ大丈夫か、自分!!

夏の海

夏の海。
8月15日は終戦記念式典に行った。

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数年前、短期間住んでいた海辺の町、スヘヴェニンゲン。
朝、まだ静かなビーチを歩いていると、甘いパンネクック
(オランダ風パンケーキ)のにおいがレストランから
漂ってきた。
フェリックス・メンデルスゾーンもこの海辺を散歩して
落ち込んだ心をなぐさめたそうだ。
今のわたしは、落ち込んでいる遠くの人たちに、元気になって、
と願っているちっぽけな存在。
かもめのユーモラスな表情とちょっとヒステリックな鳴き声
に、思わず笑ってしまう。
丘の上に上がって見渡すと、風が砂の上につくる模様と、
波の青さ、ビーチバレーコートのカラフルさが、夏らしくて
とても好きだなと思った。
そんな夏、もうすぐおしまい。
オランダにいると、夏の終わりがほんとうにほんとうに
名残惜しい。
秋を通り越して、長い冬の始まりを予感させられるから。
太陽の光は、すべての人の心を輝かせるのかな、
通り過ぎる人の顔が上気して見えたりする。
町中の人の顔がこんなに楽しそうに見えるのは夏だけ。
庭のあじさいもすっかりしおれて、ローズマリーだけが
元気にしている。
時間は あたりまえだけど どんどん流れていく。
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